違法化への課題

いわゆる「エルマーク」が、違法配信を識別する手段にはならないと明確化されました

当協会では、2月19日に日本レコード協会が発表した正規音楽配信を識別すると主張するマーク、いわゆる「エルマーク」について、マークの存在が日本レコード協会に関係する権利の適正配信を示したとしても、それ以外の無数の権利者について何を示すものでもあ…

日本レコード協会が制定したマークで識別できること、できないこと

昨日お伝えしたとおり、社団法人日本レコード協会は、レコード会社が許諾した正規の音楽配信を簡単に識別できるマークとして、エルマークというマークを運用開始したと伝えました。同時に、仮にこのマークの制定で、私的録音録画小委員会などで提案のあった…

正規音楽配信を識別するという目的の日本レコード協会が制定したマークについて

社団法人日本レコード協会は2月19日に、レコード会社が許諾した正規の音楽配信を簡単に識別できるマークとして、エルマークというマークを運用開始したと伝えました。 Press Release | 一般社団法人 日本レコード協会 一般社団法人 日本レコード協会 現時点…

京都府警の高度の著作権処理の手腕について

前回は、コンピュータウィルスの作成者が著作権法違反で逮捕された事件をもとに、著作権法が他の知的犯罪すべてを抑止する法律として機能しうる可能性についてお伝えしました。一夜明け、各新聞等には該当するウィルスに感染したときの様子が掲載されていま…

あらゆる知能犯を著作権法違反で処罰する法体系の可能性について

1月24日、京都府警がコンピュータウィルスを作成した者を著作権法違反で逮捕したと発表しました。 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080124k0000e040071000c.html 現行の刑法では、コンピュータウィルスの作成自体は罪となっていません。今回、コンピ…

「適法マーク」認定団体の持ちうる力の大きさ

これまで、著作物を権利者の許諾無く使えるような著作権法上の規定を適用する、あるいは著作物ではなかったり二次的著作物ではなかったりという理由で自由に他者の作品を使えるような事情がありえることについてお話ししました。そして、これらを「違法では…

著作物性の有無および二次的創作物の判断基準

前回は審議会情報を掲載するブログサイトに対する調査検討結果を基に、著作権法には著作物を自由に利用できる例外規定が多くあり、違法か違法でないかは著作権法全体を見渡さないと判定できないのではないか、という点について考察しました。今回は2回目の調…

求められる著作権知識と「情を知って」との関係

さて、先に触れたとおり、当協会ではこれまで4つのサイトについて違法サイトではないかと調査検討を行なってきましたが、その過程で、違法サイトの判定、ひいてはダウンロード違法化という法改正を行なうにあたっては解決すべき課題が存在することが明らかに…