違法サイト調査検討結果について (ソーシャル・ネットワーキング サービス [mixi(ミクシィ)])
当協会は、掲示板における匿名の賛同者の方からの情報提供に基づき、下記のサイトが違法サイトであるかどうかについて調査検討を行ないました。その結果、当該サイトが違法サイトであるという結論には至りませんでしたのでお知らせします。
サイトの概要
- サイト名称
- ソーシャル・ネットワーキング サービス [mixi(ミクシィ)]
- アドレス
- http://mixi.jp/
- 運営者の種類
- 企業
情報提供の要旨
動画や静止画、その他違法なものが多数アップロード確認されている。
調査検討結果と理由
ソーシャル・ネットワーキング サービス [mixi(ミクシィ)](以下「当該サイト」という。)は、株式会社ミクシィが運営する、実生活上での知人や、趣味嗜好などが同じ人間と連絡を取り合ったりすることができるサービスを提供するサイトである。
当該サイトには、トップページには主に広告と、メールアドレスおよびパスワードの入力をうながすフォームが設置されていたが、他者の著作権を侵害する画像などは発見できなかった。そこからリンクが設定されている会社概要その他のページについても同様であった。
メールアドレスおよびパスワードを入力された先にどのような情報が掲載されているかについては確認することができなかったため、調査は不完全であるが、調査を尽くした限りでは当該サイトが違法サイトであることを示す事実は何ら確認できなかったため、当該サイトは現時点において違法サイトであるとは認められない。
補足
本件については、情報提供者の示した違法サイト行為が、メールアドレスとパスワードを入力した先において行なわれていることが強く推測された。しかし、当協会は何ら強制捜査権限を持たない民間団体であり、メールアドレスとパスワードを入力した先に存在するものを運営者に開示させる方法が存在しなかったことから、より詳細な調査を断念した。文化庁の方針では、ダウンロード違法化には刑事罰を科さないことになっているが、改正後の実務を考えると、本件のように強制力を有していなければ調査ができない事例が頻発することが予想され、強制力を持った警察や検察等が捜査できるように刑事罰を科す方向に再改正されることも充分予測できる。ダウンロードに刑事罰を科すことが適当であるかどうか、そもそも実効性がないダウンロード違法化であれば法改正の必要はないのではないかといった論点についても、当協会では引き続き研究を行なっていく。
以上